パピヨンを飼うことについて

幼少期の毛の変化

papillon
「ヤギ期」とはパピヨンが生後3~6ヶ月頃に見せる一時的な成長段階を指し、
特徴的な毛の変化が見られる時期です。

この時期は子犬のふわふわとした毛が抜け落ち、大人の毛質へと生え変わる途中段階で、
特に毛の見た目や手触りが一時的に粗く感じられることが多くなります。

毛量も少なくパッチ状にムラがあるような見た目が特徴で、
一見「ヤギのように荒くなった」と言われることから呼ばれています。

この時期の毛並みは、成犬時の美しい飾り毛が見られるようになる前の重要なステップです。
通常一時的なもので質が落ち着くと新しい、より光沢のある被毛が徐々に生え揃います。

シングルコートにとっては、特に成長の過程で重要な変化です。
見た目が変わっても過度に心配する必要はありませんが、この時期に適切な栄養を与え、
健康を保つケアが将来の美しい毛並みに繋がります。

パピヨンへのケア

他の犬種と比べて抜け毛が少ないため、お手入れが比較的容易です。
しかし適切なケアを行うことで、より美しい毛並みを維持し健康な皮膚も保てます。
細く絡まりやすいため、ブラッシングが特に重要です。

週に数回ピンブラシやスリッカーブラシを使い、優しくブラッシングを行いましょう。
これによりもつれを防ぎ血行を促進して健康な毛の成長を助けます。

『ヤギ期』における注意点と対策

パピヨンの成長にとって欠かせない時期ですが、飼い主として適切な毛のお手入れを行うことで、
より健やかにこの時期を過ごせるようにすることができます。

毛が抜けやすくなるため家の中に毛が散らばりがちです。
このためブラッシングを定期的に行い、毛を取り除くとともに、毛の絡まりを防ぎます。

ブラッシングの際には、毛がまだ柔らかく傷つきやすいため、優しく行うことが重要です。
この時期は皮膚も敏感なため、外的な刺激から守る工夫も必要です。

散歩の際には、汚れやすい泥道や枯れ葉の多い場所を避ける、または帰宅後に体を拭くといった対応が効果的です。

毛の成長に欠かせない栄養も見直す良い機会です。特に毛と皮膚の健康を保つために、
タンパク質、ビタミンE、オメガ3脂肪酸を含む食事やサプリメントを取り入れることが推奨されます。
これにより終えた後に、より美しい毛並みが期待できます。

成犬の毛に生え変わるまでの間、一時的に毛が薄くなることがあり、寒さを感じやすくなります。
寒い季節には、必要に応じて犬用の軽い服を着せたり、暖かい環境を提供するなどの工夫も有効です。
シャンプーも重要なケアの一つですが、頻繁に行うと皮脂が失われてしまうため、月に1~2回程度を目安に行います。

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